前回作成した、サドルにリクセンのアタッチメントを取付ける土台が好評をいただいたようで、もう一件の依頼が舞い込んだ、という話です。
この土台については、一品一品現物合わせで作成するしかないため、自転車を見てみなければ出来る出来ないの判断が付きません。…のですが、そこは素人のいい加減さで気楽に引き受けてしまっています。
用意した材料ですが、
○アルミプレート
○M6×40mm ステンレスの六角穴付きボルト
○ステンレスの袋ナット
○IGステンレスパイプ
○ブッシュゴム
○プラチキャップ
今回は「IGステンレスパイプ」を新規に導入しました。これまで使用していた巻きステンレスのパイプは耐荷重が10kg(だったと思う)でしたが、こちらは耐荷重が26kgという頑丈なパイプです。お値段もお高くなりますが、頑丈に越したことは無いだろうという、あまり根拠のない判断に基づいています。
一応、頑丈な分だけリクセンのフロントアタッチメントを締め付けることが出来るはずなので、これまでよりも確実に固定できるのではないでしょうか?
また、パイプの固定には前回同様アルミのプレートを利用しています。パイプを頑丈にしたのに、受ける金具はアルミのままというアンバランスな感じになりましたが、素人にも加工しやすいという利点が捨てがたい。というか、サドルからはみ出さないようにしたいので、加工できるアルミしか選択肢がない場合もあるのですよ。
とりあえず、作業行程です。
上記の様な流れで作業は終了しました。
個人的に大変だったのは「IGステンレスパイプ」の穴あけでした。電動ドリルでグリグリやってもなかなか穴が開きませんし、加熱したのか煙まで出てくる有様で、速さを変えたり、そこらに落ちていた機械油を差したりと、穴あけには苦労した記憶があります。
パイプの長さはだいたい90mmです。リクセンのフロントアタッチメントの全幅が85mmぐらいなので、キャップの分と合わせてやや出っ張るようになっていますが、振動でフロントアタッチメントがズレたとしても、脱落しない幅が必要かなと考えています。
はい、キッチリ作れない言い訳です。
袋ナットも、見た目の良さに貢献するかと思えば、目立たなさすぎて意味がなかったように思います。これならば、ステンのナイロンナットの方が実用性は高かったのかもしれません。
六角穴付きボルトも、ホームセンターでは45mmの長さが売っていません。ステンナベでしたら45mmがあるのですが、自転車の工具のことを考えると、六角レンチで調整できた方が良いのかな?と考えて六角穴付きのものを選択しています。このあたりは人それぞれ判断が分かれるところだと思うので、今後、依頼を受けた際に確認していこうと考えています。
今回取付を依頼された自転車は、ストレートフレームのクラシカルなBD-1でした。オーナー様こだわりの色味に再塗装されるなど、あれこれとカスタムされた特別な一台なだけに、雰囲気を壊さないように作れるのかという点を心配していましたが、そんなに目立たない(雰囲気を壊さない)感じに仕上がったと自己満足。
満足したところで気が抜けたのか、引渡しの時まで、プラチキャップを付けるのを忘れたりしています。
もちろん、全体像の写真を撮り忘れたことは言うまでもありません。
コメントをお書きください